どうも!管理人のジャモージさんです。
パリ・パラリンピックのアーチェリー女子日本代表・重定知佳選手が話題になっています。
「同種目の小野寺朝子選手に対する名誉毀損認定」が報じられたことで注目度が上がっているようです。
一応、重定知佳選手は控訴する意向であることを補足しておきます。【2024年8月23日追記:23日に重定知佳選手は控訴を取り下げ、小野寺朝子選手に謝罪されています。合わせて、パリ・パラリンピック参加辞退も発表されました。】
名誉毀損って一体どんな書き込みだったのかしら?重定知佳選手と小野寺朝子選手の関係性も気になるわね。
という事で今回は、
- 重定知佳選手と小野寺朝子選手の関係性
- 小野寺朝子選手に対する名誉毀損認定された重定知佳選手の書き込み(投稿内容)
について調べてまとめていますので、早速どうぞ。
【書き込み全文】重定知佳選手の「小野寺朝子選手に対する名誉毀損」
パリ・パラリンピックのアーチェリー女子日本代表・重定知佳選手が同種目の小野寺朝子選手に名誉棄損で訴えられ、2024年8月6日に損害賠償の支払いが命じられました。
パラスポーツ界でびっくりするような裁判があった。パラアーチェリーの女性選手がブログのコメント欄で中傷をされたとしてパリ・パラリンピック日本代表選手に169万円の損害賠償を求めていた裁判の判決が6日の東京地裁であり、約124万円の支払いが命じられた。
訴えたのは小野寺朝子選手。小野寺さんのブログに2021年1月、匿名で「悪あがきもほどほどにした方がいいですよ」「ルールを守れないような人、代表になんてなれないです」などとコメントが書き込まれたという。
小野寺さんが開示請求をすると、同じパラアーチェリー選手の重定知佳選手だと判明。書き込み当時は東京パラリンピックの代表選考が行われていたときだったという。大久保紘季裁判官は投稿内容を「まったくの虚偽」とし、「身に覚えのない投稿を立て続けにされた上、投稿者が自身のライバルであると知った精神的苦痛は相当だ」と判決理由を述べた。
小野寺さんは公判後に会見し、「不快な思いをしてきた。とてもうれしく思う」と判決を歓迎。一方で重定選手サイドは控訴する方針だという。
引用:東スポweb
重定知佳選手が「小野寺朝子選手のブログに中傷コメントを書き込んだ事」が名誉棄損として認定されたという事ですね。
重定知佳選手が小野寺朝子選手のブログに書き込んだ投稿内容は以下の通りです。
いい加減もう東京パラも無理だし代表入りも無理なの気づきませんか?
悪あがきもほどほどにした方がいいですよ。
ちゃんとルールを守れないような人、代表になんかなれないです。
ルール違反してない?してるから言ってるんですけど。
車いすに乗って競技してはいけないのに車いすに乗ってますよ。何度も注意してるのにきかない。
代表選手になりたいならルールを守るのは最低限のマナーです。あと、ちゃんと結果を残すことですね。
この書き込みを見る限りでは、重定知佳選手は小野寺朝子選手の「ルール違反」が許せなかったみたいね。実際に重定知佳選手は「誹謗中傷ではなく感想だ」と反論しているわ。
重定選手側は「代表選手としてふさわしくないという感想を述べたもので公益性がある」などと反論していました。
引用:NHK NEWS
小野寺朝子選手が車いすを使用していることがルール違反だという主張のようですが、一体どういうことなのでしょうか?
重定知佳選手と小野寺朝子選手の関係性|ルール違反とは?
重定知佳選手と小野寺朝子選手は「身体障害者アーチェリー連盟」に所属するアーチェリーの選手です。
生年月日: 1982年11月22日
年齢:41歳
出身地:福岡県北九州市
生年月日:1976年3月
年齢:48歳
出身地:東京都
- 重定知佳選手は中学2年生から「HTLV-I関連脊髄症(HAM)」(両足が麻痺する進行性の難病)
- 小野寺朝子選手は24歳の時に「脊髄損傷等の重度の障害」
が原因で歩行が困難となっています。
重定知佳選手は普段から車いすを使用されています。ただ、小野寺朝子選手は27歳の頃には歩行が可能なまでに回復していたようです。
大学卒業後の24歳の時に脊髄損傷で、医師から「一生車いすかも」と告知されたが、歩行訓練と上半身筋力アップで27歳には車いすなしで歩行が可能なまでに回復。
引用:日刊スポーツ
アーチェリーは障害の程度に応じて3つのクラスに分かれていて、「小野寺朝子選手は車いすを使わなくてもいいのに使っているのがルール違反」というのが重定知佳選手の主張のようね。
アーチェリーは的を狙って矢を放ち、その得点を競い合う競技。パラリンピックのアーチェリーで使用する弓には一般的なリカーブ、先端に滑車のついたコンパウンドの2種類があり、障がいの種類や程度に応じて「W1(四肢の障がい・車いすを使用)」「W2(下半身のまひなど・車いすを使用)」「ST(立位、もしくはいすに座って競技をする)」の3つのクラスがある。
引用:パラサポweb
2019年の日本身体障害者アーチェリー連盟の公認記録ランキングでは重定知佳選手が1位・小野寺朝子選手が2位とライバル関係だったようです。結果として東京パラ五輪・パリパラ五輪に出場したのは重定知佳選手ですが、障害の度合いが軽い小野寺朝子選手を脅威に感じていたのかもしれませんね。
ただ、小野寺朝子選手は「弁護士ドットコムニュース」の記事で「重定さんの実力は圧倒的で私からすれば月とスッポンで、雲の上の存在」という旨の発言をされていたわ。
判決を伝える当初の報道では、2人をライバル関係に位置付けて紹介する記事もあったが、小野寺さんによれば、今回の件は「代表の枠をギリギリで争うようなライバルが嫌がらせをした」というわかりやすいストーリーではないという。
日本身体障害者アーチェリー連盟(日身ア連)が公表している2021年度~2023年度のランキングでは、リカーブ女子の部門で、重定さんが1位、小野寺さんが2位につけている。しかし、いずれも点差は大きい。
「重定さんの実力は圧倒的です。私からすれば月とスッポンで、雲の上の存在です。アーチェリー関係者は皆そう思っているはず。だからこそ、私も周囲も重定さんとは想像すらしていなかったし、私に嫉妬や嫌がらせをする必要があったのかまったくわからず困惑しました。信じられないし、間違いだと思ってしまったほどです」
小野寺さんは、重定さんとは競技で年に1~2回顔を合わせて挨拶する程度の関係で「確執もない」とする。
引用:弁護士ドットコムニュース
この発言内容が正しければ、今回の書き込みは「ライバルを蹴落とすための嫌がらせ」ではなさそうな気がしますね。単純に「ルールを違反した(と判断した)小野寺朝子選手」を赦せない気持ちがあったのかもしれません。ちなみに、小野寺朝子選手が車いすを使用していたことは問題がなかったとされています。
重定選手側は小野寺選手が実際にルールに違反していたなどと主張していたが、判決理由で大久保裁判官は、小野寺選手が一般の大会で障害のクラス分け上は乗らない車いすで出場したものの、違反の注意はなく、「投稿が真実とはいえない」と認定。「投稿者がライバルと知った精神的苦痛は相当なもの」とした。
引用:産経新聞
なんせパリ・パラリンピックまでには解決してほしいですが、ちょっと時間が足りなさそうですね。重定知佳選手の今後の動向が注目されます。
【2024年8月23日追記】
23日に重定知佳選手は控訴を取り下げ、小野寺朝子選手に謝罪されています。合わせて、パリ・パラリンピック参加辞退も発表されました。
重定選手は23日、弁護士を通じて「軽率な投稿により、小野寺朝子選手を傷つけてしまった」などと謝罪するコメントを公表した。全文は以下の通り(原文ママ)。
«私の軽率な投稿により、小野寺朝子選手を傷つけてしまったこと、心よりお詫び申し上げます。一審判決には、一部私の認識とは異なる事実の認定などがありましたので、不服として控訴をしましたが、小野寺選手の負担と私自身の負担に鑑み、控訴を取下げました。これに伴い、一審判決の認定した損害賠償金を小野寺選手にお支払いいたしました。パリ2024パラリンピック競技大会の参加は辞退いたしました。パラアーチェリーの選手を含め、パリ2024パラリンピック競技大会に参加する選手には、何卒ご声援をよろしくお願い申し上げます»
引用:産経新聞
重定知佳選手と小野寺朝子選手の問題は一応これで解決したって感じかしら。重定知佳選手がパリ・パラリンピックに出場しないのは残念だけど、まだ41歳だし今後の活躍に期待ね。
おわりに
今回の記事をまとめると、以下の通り。
- 重定知佳選手は「小野寺朝子選手が車いすを使用しなくてもいいのに使用していた」とルール違反を指摘
- 重定知佳選手と小野寺朝子選手は障害の程度が違う
- 重定知佳選手と小野寺朝子選手は2019年の日本身体障害者アーチェリー連盟の公認記録ランキングでトップ争いをしていたライバル関係
ではまた!
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